2016年 02月 16日
保険適用審査に結構時間がかかったようだ。 右耳用がとても変な形になっているが、40年前の手術の結果耳道が曲がってしまったようだ。その時の手術は破れてしまった 鼓膜を張り替えるものだったが、どうやらその張り替えた位置が手前すぎるらしく「これじゃぁ聞こえないよね」と数年前に NYの耳鼻科で診てもらった時に医者から言われた。 この「聞こえない右耳」とも付き合いは長くその手術したのは14歳の夏休み、その数年前から慢性中耳炎が悪化して町医者に かかっていたが一度大きな病院で診てもらおうと連れて行かれて診察してもらったら即入院・即手術を言い渡された。 手術しても聴力は戻らなかったが耳から垂れてくる膿にもう悩まされることがなくなったのが本当に嬉しかった。 しょっちゅう垂れてくるので外出時のハンカチは必需品、実は57歳の今でも外に出るときハンカチを持っていないとそわそわ、 ドキドキする。そう、完全にそのときのトラウマだね。 耳の話ではなく補聴器の話・・・。 この補聴器はなかなかの優れもので、聞こえにくいあるいは聞き取りにくい周波数帯を強めることにより、元の聴力に近づけ ようとするもの。もちろん「近づける」だけで健聴者に戻れるわけではないが・・・。 僕の場合、右耳は全体的にダメなんだが、特に高音域が極端に弱くそれを持ち上げることによって少し「ステレオ感」が 出てきたように感じる。言葉とかはっきり聞き取れるわけではないがもう少し音量を上げてもらえればひょっとしたら、という 期待感がある。でももう既に音量は結構上がっているみたいで、脱着の際には「ピーピー」とハウンリングする。 あと2回ほど耳鼻科に行ってその担当者と会い、彼に音量と音質を調整してもらうことになっている。彼のパソコンにこの補聴器を つないで、僕の聴力テストの結果がダウンロードされている専用ソフトを使って調整していくんだがテクノロジーの進歩には舌を 巻いてしまうね。 ちなみに左耳だが、実はこちらも鼓膜に半分近く穴が開いていてもう自然に塞がる大きさの穴ではないとのこと。でもそれほど 聴力が落ちたという実感はないんだが、ドクターに言わせればもう既に補聴器をするのに十分な聴力の落ち方らしい。 でも右耳に比べればまだまだよく聞こえるので、補聴器を着けた時の閉塞感はひどくて長時間は着けていられない。 それにやはり小さな集音マイクを使ってそれを増幅するのが補聴器の原理、いくらテクノロジーの最先端と言われてもやはり 「音」は全く別物に聴こえてしまう。自分のベースの生音がまるで安物の小さなスピーカーから流れてくる音みたいに聴こえる。 だからベースを弾いたり音楽を聴いたりする時には左耳の補聴器は使っていない。 まだ使い始めて2週間、もっと慣れてくれば快適になってくるんだろうという予感はある。右耳の失われた音が少しでも蘇って くれればこの40年の苦労も報われるというもの、そうなってくれることを心の底から楽しみにしている。
by kiyoshi-kitagawa
| 2016-02-16 06:32
| diary
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